「美味しいメロンなら任せてください」メロンショップシマザキ 【嶋崎 将真】
- 将真さんと、メロン販売を主に担当する妹さん。メロンショップシマザキの運営は家族で力を合わせて支えている。
天気予報は雨。それでも取材に伺った時には雨は上がってくれていた。嶋崎さんは掛川市で嶋崎種苗農事株式会社を家族で営んでいる。待ち合わせは嶋崎さんの会社。嶋崎さん自身の家業は種苗会社であり、嶋崎さん自身が厳しい目で厳選した品質の確かなメロンを売っているメロンショップシマザキを経営している。今回はいつも高品質で味の良いメロンを栽培している、提携のメロン農家さんのガラスハウスに案内していただいた。
10棟あるガラスハウスで時期をずらし生産をするメロンは年間を通し温度管理が丁寧に行われ、安定して教習できる環境にある。
繊細な編み目と色白のマスクメロンを作るために覆いは欠かせない。
覆いを外して見せていただいた。収穫の時を待ちわびる成熟したメロンが整然と並ぶ。
嶋崎さんは、販売するメロンを「品質は保証しますよ。」と胸を張っておっしゃるだけに、メロンに妥協を許さない。取り扱うメロンを育てる農家さんはとは密接に付き合っていて信頼を置いている。今回見せていただいた農家さんは、10棟、年約36さく(1さくで約300~400個)を作っているのだそう。苗から自分で作り、夏は冷房、冬は暖房で温度管理も徹底する。整然と地面から約50㎝に並んで実っているメロンには覆いが被されていて、聞くと、「日焼けを防ぐためだよ。かけることにより色白美人のメロンになるの。」「色の白いは七難隠すっていうからね♪」とのことだ。
なるほど確かに、覆いを一部取り、育っているメロンを見せていただくと、色が白く、繊細で細かい網目が入っている。これがメロンの価値となり、金額の差を生むのだという。取り扱うメロンは、『アローマメロン』と称し、静岡温室マスクメロンとして認められた品質水準を超えたものに限る。静岡県西部地区では、全国的にも温暖な気候と、日射時間が長いことから品質の良いメロンを作るのに適した地域としてメロン温栽培が盛んなのだという。
嶋崎さんは、静岡県掛川市生まれの現在36歳。見た目は今時のお兄さんである。元々家業は農業資材や苗、種の販売をする会社に生まれ育ち、農業自体が身近な環境であった。長男として育ったが、後を継ぐことを両親が強要することはなかったという。けれど、進路は自然とその道を志し、自然と家業に身を置くこととなった。普通高校を卒業後、静岡県立農林大学校に進学した際に、様々な専攻を選べる中、メロン専攻で二年間専門知識を勉強したことも、今に生きている。その後、地元で大手の種苗会社で仕事をしながら研修を受け、家業に入る。現在15年。元々の祖父、父の代に比べて、自身の経験から『苗』の割合が増えているのだという。掛川市内に三か所のハウスを持つ。ホームセンターや園芸店でおなじみの9㎝ポット、や農家さんなどのプロ向けのプラグトレー、年間を通して様々な苗を作っている。9月現在は、冬野菜の苗でいっぱいで、キャベツやブロッコリー、白菜などのお馴染みの野菜から、ロマネスコやスティックセニョール(茎ブロッコリー)など、近年注目を浴びる野菜の苗も並んでいた。静岡県西部地区を中心に出荷する農家さんは、個人で農業を営む方や、規模の大きい農業法人など様々な取引があるが、合わせれば300件は下らないのだという。
大変なことは年間を通しての苗の管理。熱い時期や寒い時期で水のやり方やハウスの温度調整は敏感に行う。基本手作業なので、やはりその年々出来が違う。『いい苗ができた!!』というときは、最高に充実感を感じるのだそう。今年の春はいい苗を出荷出来てよかったです。笑顔で話す嶋崎さん。きっと嶋崎さんの出荷した苗から美味しい夏野菜がたくさん出来たことだろう。
案内してもらった苗を栽培する大きなビニールハウスの横に、『メロンショップシマザキ』はある。なんと、メロンを販売して35年にも及ぶのだという。歴史を支えてきた販売員のお姉様が教えてくださった。元々、メロンショップシマザキでは、20年ほど前まで、自社栽培のマスクメロンを販売していた。なるほど、目の前には元メロン栽培をしていたガラスハウスがそのまま残っている。
「メロン栽培は必ずガラスハウスなんですか?」
「ほとんどガラスハウスですね。ビニールハウスに比べて日射量が全然違うんです。加えて、しっかり育てておる農家さんは冷暖房を完備して年間を通してハウス内の温度管理を徹底していますよ。ほら、さっき見たメロンハウスにも太いパイプみたいのがあったでしょう?あれで温度管理調節をした空気を送っているんです。」
取材をし、聞けば聞くほどメロン栽培がいかに難しく、なぜに高級食材として売られているか納得してしまう。
現在、6件ほどの『美味しいメロンを上手に作っている』農家さんから直接メロンを仕入れ、売っている嶋崎さん。最後に美味しそうなメロンを一個(大変恐縮ながら)切ってくださった。)。主に販売を手伝うのは将真さんの妹さん。一家で支える家業だ。
香りも豊潤で、形も美しい。そしてなんと、職権乱用な気もするが、記者にもメロンを切って、食べさせていただいた。甘くてみずみずしく、味の濃いメロンにうっとりしてしまった。メロンの食べごろは難しい。硬すぎても柔らかすぎても美味しくない。
食べ頃は、同梱されているカード(写真)を見ればわかるようになっているそうです。
「品質は保証します。」確かなプロの目で厳選された、美味しいメロンはメロンショップシマザキにて。
【メロンショップシマザキ】静岡県掛川市大渕3820 Tel.0537-48-5522
静岡のいいものここでかえます!
メロンショップシマザキ↓
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